スイスの中堅ブランド、サーチナのDS(Double Security) Cascadeur。
スウォッチグループに属し、現在日本ではブランド展開されていない様子だが、
日本撤退?以前のモデルがオークションでちらほら見られる。
今回見つけたのはDS Cascadeurというモデル。調べると1995~1996年頃作られた物らしい。
ペットネームのCascadeurはフランス語でスタントマンを意味する。
太く頑丈なベゼルガードから、名は体を表しているように感じる。
またDouble Securityはサーチナ独自の対衝撃・防水テクノロジーで、
見た目だけではなく、中身も頑強に出来ているとのこと。なかなかゴツイ時計だ。
なお機械はETA955.112。きっちり日付がパチンと替わった。
主観で恐縮だが、文字盤のデザインが昔を感じさせるカラーリングで懐かしい。
夜光も古い為にすぐに暗くなってしまうが、しょうがない。
夜光の剥がれ、黒ずみがないだけ良しとしないと。
手に入れた時点ではそこまで傷が入っていない、よい状態だった。
ガラスもサファイアクリスタルのため、傷がない。
ただ、ベゼルが鏡面仕上げのせいか、細かい傷が目立ちやすい。
ビンテージなので多少のあきらめは必要か。
このモデルのブレスは珍しい形状をしている。
真ん中の筒がころころ回る。肌にフィットしながら適度に筒で滑り、なかなか着け心地がよい。
現在このようなブレスを作ると高額になりそうな。
現行のサーチナには、このブレスはない模様だ。
このブレスだけでも、この時計を入手した甲斐があるように思う。
裏蓋はねじ込みではなくはめ込みタイプ。リューズもねじ込みではないこの時計。
100m防水を謳っているが、Double Securityがその根拠なのだろうか。
なお、裏蓋横のベゼルガードを止めるネジが一つ動かない。
長年の使用で固まったようだ。取ろうとは思わないが、気になる。
大きさを手持ちのDSクロノドゥーハンモデル(後述予定)と比べてみる。
ベゼル径39ミリとほどほどのサイズで、着けやすい。
本来は機械式が好みだけど、サイズが大きくなりがちで、
この点クォーツは割合小さ目の物も選べて良い。
なにより、割と希少なモデルというのがうれしい。5000円なら安いものだ。
機械も割合見つけやすいものだし、交換して長く使い続けたい。