OHから帰ってきたジャンクのWest end watch Sowar。
Sowarはヒンディー語で戦士という意味だそうな。
60~70年代に依頼されたWest end watch coがイギリスの軍用に作ったということらしい。
可動品という触れ込みのものをオークションで落札したものの、
まともに動かず、たからや時計店サマに修理を依頼した。
天真に問題があり、テンプ辺りの部品を交換してもらって何とか動くようになった。
不動でぼろぼろのETA2879を、12000円で動くようにしてもらったのは安かったように思う。
ブレスのジャラジャラとした感じと簡素な仕上げから、
決して高価なものではなく、実用品という位置づけと推測する。
リダン文字盤に補修用針を使っているようで、暗闇でも針の夜光が割合光る。
ケースやブレスがビンテージ感をかもしているので、若干浮いてしまう。
元々はケースはヘアライン仕上げのようだが、研磨されつやつやしてた。
まあいろいろオリジナルから変わってしまったようだけど、
このコブラハンドに赤い秒針の取り合わせは面白い。軍用というより若干ポップなデザインに感じる。
軍用では珍しく、クリーム色がかった白色文字盤を採用している。
インデックスの三角形にアラビア数字も独特でおもしろい。
軍用ということで、裏ブタの矢印はブロードアローなのだろう。
しかし刻印の字がやけに汚い。こんなものなのだろうか。
ちなみに裏ブタはスクリューバックなのだけど、引っ掛ける溝がない。
思えば62セイコーマチックの裏ブタもコレと同様だった。
コレもセイコーマチックも裏ブタにオープナーで格闘した痕跡があったのも一緒。
もう開ける事はないだろうが…
ともあれ高くついたジャンクだったが、この手のジャンクがまだ家にはごろごろしている。
次にどのジャンクをOHに出すか、財布を見ながら考え中の今日この頃…